夏の終わり 上海にたおやかな風を運んでくれた 【浮世清欢 百彩墨作品展 百田まどか】 田子坊芸術中心

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    以前M50に立ち寄った際、4号棟の巴Galleryで偶然日本人アーティスト、栗原督という方の個展を見た。
    その後またふらりと寄ってみたら また栗原督展。でも飾られている画は違うもの。

    え・・・このギャラリーはよほど彼が好きか、なんかなの~と思いつつ見ていたら、オーナーさんが声を掛けてくれた。
    「このアーティスト知ってる?日本人なんだけど」
    「私、前にもここで彼の違う画を見たことがありますよ。どうして?知合いなの?」等々。

    簡単な中国語でやり取りをして、
    「日本に住んでいるアーティストだけど、彼の奥さんは上海人で僕の知合いなんだ。」というお返事。
    「あぁだから~彼の作品、他にもあるよねぇ」と言った一言で、どんどん奥から出して下さり・・・
    「私 買うつもり ないんだけど・・・」と心苦しいながらも、前回見てない作品があったりして、おぉ・・・一人のアーティストさんの作品を随分とたくさん持っていらっしゃると感心していたら、いきなり「そうだそうだ!ちょっと来て。」とパーテーションの裏側の事務所になっている所に呼ばれ、「この日本人アーティストも素敵なんだよ!MADOKA 知ってる?」と丁度パーテーションの裏側全面に墨絵の女性の画。

    「わ。色っぽい!」でも「ごめんなさい。知らないです・・・」と言いながら目が離せずにいたら、
    「ねぇ明日時間ある?丁度彼女の個展が田子坊で始まるんだよ。2時からだから来て。1回ここでも個展をやったんだよ。」とスマホでレセプションの案内を私に見せ「これ写真撮って行けば。」と。

    そして出会ってしまったのです!百田まどかさん。
    さすがに2時から行くのは気が引けて、多分ひとしきり挨拶や取材などレセプションのイベントにキリがついたと思われる4時頃、「田子坊芸術中心」にお邪魔したのです。

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    画廊は2階にあり、1階上り口際にポスターが。そのポスターのデザインに、既にそそられる。。
    やはりこの時間、画廊は落ち着いた雰囲気を醸し出しており、「あーよかった ゆっくり見れる」と安堵していたら巴Galleryのオーナーさんがいらした。

    「わぁーこんにちはー。昨日はありがとー来たよー」みたいな軽いノリで挨拶をしたら、同じく軽く「来てくれてありがとう~。主催者とアーティストを紹介するよー」「大丈夫、私に紹介しなくてもいいから いいから~」ってまだ画を何にも見てないのですが・・・

    で、どんどん連れて行かれ、先にご紹介頂いたのが優画網の総裁。
    総裁とは総経理よりも偉い?!

    え、、私 そのような方に紹介されるような立場でも何でもないし、困る・・・絶対変でしょ。それ。。
    その場しのぎに名刺は差し上げたものの「誰?」「何?」って思われてるだろーなー・・・まぁもう仕方ない(苦笑)

    そして次は、アーティストの百田まどかさんを紹介するよ。と。まどかさんはレセプション後の休憩中ということで、
    「いやいや お願い~お疲れだと思われるのでお呼び立てしないで下さい~」
    と叫んでみたがお構いなしに呼びに行ってしまう。参った・・・何者でもない私がどんな顔をしていたら良いのやら。初めてお目に掛かるのに・・・そうだよ何も下調べしてないし.. 内心結構焦っていた私。挙動不審になってないか~と自分が心配。

    あ。いらしてくれた。百田まどかさん。
    ちょっと怪訝そうな、、(当たり前じゃ!)でも大人の対応で サラリと私に向き合ってくれた。初めましてのご挨拶から とても心地好い!穏やかさが素敵!!素敵だー!!正に画風に人柄が出ていらっしゃる!
    そして咄嗟に思いついた!取材させて頂こう。了解を得てお話を伺った。。

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    Q1.中国との出会いは
    近所に住んでいた上海人の友人が、優画網の総裁と以前仕事をしていた関係で私の画を紹介してくれたことが始まりでしょうか。

    Q2.上海に初めていらしたのは
    中国は、昨年10月に友人と黄山に登りに来て上海に寄ったのが初めて。
    その際、総裁にお目に掛かり個展のお話しを頂く事に。

    Q3.初個展は
    初めて上海に来た後 5月に初個展。お陰様であれよあれよと今回3回目の個展になりました。

    Q4.女性の画が多いのは
    描いているのは女性ばかりですね。と。何故なのかよく聞かれるのだけど、人物で男性を描くより女性を描くのが好きなだけです。私の画はね。女性を描いて、書き足していく画なんです。

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    Q5.お使いの画材は
    墨は普通の墨汁を使っています。 筆は日本画用を使っていて ワトソン紙に描いています。筆にはお金を掛けているかもしれませんね。10枚ぐらい描くとダメになってしまうので。

    Q6.今後のご予定は
    これから年4回を目安に個展を開催して行く方針で動いて頂いています。香港でも個展を開催する予定です。自分でも 急な展開で戸惑うところもありますが、前向きな気持ちを優先して進みたいと思っています。

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    レセプション終了後、着替えなどを済ませ休憩中くつろいでいらっしゃる時間帯。
    いきなりのインタビューにも関わらず、作品通りのたおやかさで応対して下さいました♪ まどかさん、どうもありがとうございました!今回はご家族皆さま、それぞれ仕事のお休みを取られいらしていたご様子。上海での短い夏休みが充実したものとなっていたら良いな、、と思いました。

    開催画廊の田子坊艺术中心は体育館のような長方形。素敵なカフェ併設の広々とした空間を持っています。
    その広さに揺るぎない存在感でまどかさんの墨絵が展示されていました。

    素敵な時間を頂きました!

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    田子坊

    旧フランス租界の東側に位置する。
    民家や町工場を改装しアトリエ、ギャラリー、ショップ、カフェetc.がギッシリ路地に連なっているエリア
    地下鉄9号線 打浦桥 駅前 泰康路方面

    田子坊芸術中心

    黄浦区泰康路210弄2号乙2楼
    10:00-19:00

    上海市黄浦区泰康路210弄2号
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    上海在住。アート好き*飲む食べる大好き (写真:©Adachi Makoto)

    2 コメント

      • 記事を読んで頂き コメントまで頂戴し・・恐縮です♪
        どうもありがとうございます! その後、東京暮らしは順調でしょうか。
        多分きっとすぐにハグしあう日が来るね(笑)

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