1930年代に建てられた紡績工場の跡地が開発され、アーティストとギャラリーがギュッと集まった一大アートエリアに変貌して10年あまり。上海アートシーンの一端を担う場所、言わずと知れたM50と称される地域。莫山干路50号。
気になる展示があったので、3カ月ぶりに行ってみました。
展示ギャラリーは6号楼「玉衡艺术中心 Alioth Art Center」、展示の中国語タイトルは「风水·墨變 」。英語タイトルは「GEOMANCY INK-CHANGING」、日本語で表すと「中国筆墨の誤読と再生」らしい。
ん?!・・・わかりにくい・・要は中国現代画家10人の現代水墨画展。抽象的な作品、今までにない手法や題材の作品が出展され、水墨画の歴史の変容と再生、発展が大きく記された作品群の展示でした。
天井から吊り下げられた川の流れ、、滝と思われる水墨画。近づいて見ると岩肌と思われる所に点在する数字。題材は歴史的風なのに色使いがかなり斬新。抽象的な水墨画の中に繊細に書かれた花鳥。面白かったです!
この場で記事にする前に、微信(Wechat)のモーメンツに作品の一部を載せたところ、「どこで展示してるのー?」との反響もあり、新しい水墨画の世界に惹かれる人たちも増えているのかなと感じた展示でした。
久しぶりに敷地内全部を回ってみて以前と違ってきているなと感じた事は、どんどん観光地的な趣きになっているという事と、DIY、お教室に参加できるタイプの店舗やギャラリーが増えた事だと思います。
まず敷地内にレストランが増えています。しかも、22時まで営業しているレストランがオープンしていたのにはちょっと驚きました。どちらかというと交通が不便な場所なので、ギャラリーも17時半18時にはクローズしてしまいます。それにも関わらず22時まで営業するレストランが・・・需要があるからできたのですよね。
そして、私の好きなお勧めの18号楼「慢生快活 MORE LIFE」「創客空間 MAKER SPACE」。
元倉庫で入口は比較的狭く暗い感じを受けるのですが、一歩入ってみると想像できない空間が広がっています。一階はたくさんの陶磁器、革鞄、革小物、オリジナルスカーフ、洋服等、作家さんたちの販売作品が並び、奥にはカフェと陶芸教室もあります。プレゼントを選ぶにも自分使いにも、お気に入りの作品に出会えることをお約束します(笑)二階は革製品の製作工房になっています。是非M50の一番奥まで足を延ばして下さい。きっとわくわくしますよ。
行く度に違う顔を見せてくれ、楽しませてくれるM50は、大きなおもちゃ箱のような存在。
誰でも身近に有名無名の作品に出会え触れられ、自分なりの何かを感じ心が豊かになるような・・・
まだ訪れた事のない方も、もうM50は盛り上がりに欠けちゃってるって聞いたけど・・・という方も、まだまだ変貌するM50に足を運んでみて下さいませ。
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慢生快活 上海市莫山干路50号18号楼103室
営業時間 10:00-18:00
電話 021-6266-0098
URL www.imorelife.com
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