中国茶の基礎知識~茶葉編~

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    今回は、中国茶の基礎知識について、少しお話したいと思います。
    普段わたしたちが慣れ親しんでいる日本茶も、紅茶のルーツも、実は中国なんです。紅茶は祁門(キーマン)紅茶が、英国エリザベス女王の誕生日に飲まれる紅茶として有名ですね。日本では、烏龍茶が中国茶の代名詞のようになっていますが、数千種類あると言われている中国茶・・産地も製法もさまざまです!かいつまんで、少しだけご紹介します。

    中国茶の種類は製法によって大きく以下のように分かれます。
    簡単に言ってしまうと、ポイントは発酵度の違いなんです。一般的には発酵度が低いほど味があっさりしており、高くなるにつれてしっかりした味になります。

    【緑茶:無発酵】

    茶葉が発酵する前に火を入れて発酵を止める製法です。
    日本の緑茶が蒸して発酵を止めるのが主流なのに対して、中国緑茶は炒ったり燻ったりして発酵を止める製法が主流です。
    代表的な緑茶…龍井茶、碧螺春、黄山毛峰など

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    【白茶:弱発酵】

    芽を摘んで少しだけ発酵させた後、発酵を止める製法です。
    代表的な白茶…白豪銀針、寿眉など

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    【黄茶:弱/後発酵】

    緑茶と同じように先に発酵を止めますが、その後茶葉を積み重ね高温多湿の場所に放置する工程で軽く発酵するため、後発酵茶に位置づけられます。
    代表的な黄茶…君山銀針、蒙頂黄芽など

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    【青茶(烏龍茶):半発酵】

    ある程度発酵させる製法ですが、どこで発酵を止めるかという幅が広いため、さまざまな色や味のお茶があるのが特徴です。代表的な青茶…鉄観音、台湾高山茶、武夷岩茶など

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    【紅茶:全発酵】

    完全発酵させる製法です。みなさんおなじみの紅茶です。
    代表的な紅茶…祁門紅茶、正山小種など

    【黒茶(プーアル茶):後発酵】

    緑茶や黄茶と同じように先に発酵を止め、高温多湿の場所に放置し更に麹黴により発酵を促進させるため独特の香りと味になります。
    代表的な黒茶…プーアル七子餅茶、プーアル散茶など

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    この他に、花茶(ジャスミン茶、菊茶等)や工芸茶(お湯をそそぐとお花が咲くよう加工したお茶)などもあります。ただ、この分類も近年定められたもので、明確に定義ができないお茶もあるようですので、参考程度にとどめておいてよいと思います。

    大切なのは、実際に色んなお茶を飲んでみて、自分のお気に入りを見つけること、ですよね。前回ご紹介したように、是非お店でたくさん試飲をして、好きなお茶を見つけてくださいね。

    次回は、基礎知識~茶器編~をお届けしたいと思います。

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    大阪府生まれ。 大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。 1998年北京広播学院、2004年上海戯劇学院に留学。 その後、上海にて3年間のOL生活を経て2007年に日本帰国。

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