国籍も経歴も全然違う人たちと知り合えたことは、
今の自分にとって大きな糧になった
中国へは2002年9月からおよそ1年間留学していました。実はそれ以前にも、上海で1ヶ月間の短期留学を経験しています。
こどもの頃 : カンフー・弁髪・北京ダック
現 在 : 第二のふるさと
大学3年次から、中国語だけはまじめに取り組もうと決意して参加した授業の担当の先生に誘われて、2001年8月から約1ヶ月間の短期留学に参加しました。それまで中国については古代史や小説で読んだイメージしかもっていなかったので、思っていた中国とまったく異なり上海の近代的な建物にびっくりしました。そして同じ年の9月には、今度は当時専攻していた中国考古学のゼミで西安へ発掘をしに行きました。短期留学の上海とはまったく異なり、田舎で貧しい家々を見ました。同じ年に、中国の都市と農村の二つの顔を見た、それが一番最初の中国との出会いでした。
短期留学や発掘の経験を経て、特に短期留学では短期留学に参加した同じ大学のみんなと常に団体行動で食事もいつも同じところでみな一緒に食べていたので、楽しくもあったけれど、物足りなさを感じていました。短期留学から帰国してからすっかり中国語の勉強が好きになり、中国語のサークルにも参加していた頃に、長期留学ができる交換留学制度があることを知りました。先生の勧めもあったし、学年的に最後のチャンスだったので今しかない、と思ったのがきっかけです。
大学の交換留学制度を利用して行きました。語学力がまったく足りなかったので、漢語進修生として漢語班に入りました。生活費は留学期間中だけもらっていた奨学金でまかないました。奨学金は一ヶ月8万円でしたので、一ヶ月の生活費が3万円としても、旅行等を含めて十分な額でした。
当時、一人暮らしをしていたので留学前の真夏日に引っ越しをしなければならなかったのが一番大変でした。それと、やはり引っ越し代金もそうですが健康診断料や、海外保険といったお金を工面するのが大変でした。
麻辣湯。自分の好きな具を好きなだけ入れて食べられるから好き。でも熱いから私にとっては冬限定。
何よりもたくさんの人たちと知り合えたことです。いろいろな国の人たち、年齢も様々、職業も経歴も全然違う人たちと知り合えたことは、今の自分にとって大きな糧になったと思います。特に、私は春休みを利用して、1人の韓国人の女の子と二人で約2週間、香港・台湾を旅行したのですが、中国語を使ってコミュニケーションをとっていたのでお互いの気持ちが伝わらず喧嘩をすることもしばしばでした。それでも今あの2週間を思い出すと、母語以外の言葉で異文化の人とコミュニケーションをとるのは本当に難しいことなんだ、と感じながらもあの子と一緒に旅行ができて本当に良かったと思っています。
私の通った華東師範大学では半年に一度、学校が企画してくれる旅行がありました。毎回2泊3日で、4つ星レベルのホテルに泊まれて、経費はたったの30元。貸し切りバスで目的地まで行くのですが、バスの中で出るおやつが毎回海苔だったのも中国らしくておもしろかったです。この旅行のおかげでクラスのみんなや先生方とも仲良くなれました。
一番のショッキングな出来事は、満員のバスの中で痴漢にあったことです。中国人は純粋だ、という私のイメージが一瞬で粉々になりました。
話して、おいしいものを食べれば自然と中国語も上達するのではないでしょうか。
【華東師範大学】
住所: 上海市中山北路3663号 〒200062
問合せ: 国際中国文化学院
URL: http://www.ecnu.edu.cn/