留学の方法

中国に滞在するかたちとしては、大きく分けて「中国語を学ぶ」「大学で学ぶ」「仕事をする」の3つがあります。
ここでは「中国語を学ぶ」「大学で学ぶ」のふたつについて滞在中の身分・応募資格・留学の期間・内容からまとめてみましょう。

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滞在先の身分 漢語進修生/かんごしんしゅうせい
応募資格 一般的には30代以下。ただし現在は、全体的にみると30代以上の駐在員からシニアまで幅広い年代が参加するようになってきている。駐在員の奥様も多い。学歴は一般的に高卒以上だが、高校を中退してから学んでいる若者もおり、問い合わせが必要。中国語を学ぶための留学であるため、申込み時に中国語能力の有無は不問。
留学期間 夏休みを利用した1ヶ月の短期留学から長期間では3年ほど。各自、予算等に応じて選択出来る。秋入学(9月~)、春入学(4月~)がある。また、夏休みの短期留学コース(7月~8月)に入学し、そのまま秋入学することも可能。
内 容 大学や附属の語学学校で中国語を学ぶコース。誰でも応募できるため、もっとも多い留学のかたちである。単に中国語を学ぶためだけではなく、中国語を学びながら就職を探す漢語進修生も多い。また、駐在員の奥様方が参加する班(通称「太太班[taitaiban]」、週の授業日数が少なく学費も割安)が設けられている大学もあり、参加者のニーズに応じた様々な中国語学習のかたちが模索されている。
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学位がほしい方

滞在先の身分 本科生/ほんかせい
卒業時に得られる学位 学士号
応募資格 HSK6級以上。一般に25歳以下。高校での成績や受験科目に関しては希望大学へ問い合わせる必要がある。
留学期間 4~7年程度。
内 容 日本でいう「学部」にあたる本科では、中国人学生と共に一般教養から専門まで、各自の選択で学びます。当然、要求される中国語のレベルは高く、一般的には漢語進修生として入学し何年かの中国語学習を経て、本科に入るコースが一般的でしょう。

 

滞在先の身分 碩士研究生
卒業時に得られる学位 修士号
応募資格 HSK7級以上。35歳以下。大学での成績や受験科目に関しては希望大学へ問い合わせる必要がある。
留学期間 3年程度(ただし中国語レベルや専門能力による)。
内 容 日本でいう「大学院修士課程」にあたる碩士では、より専門的なテーマの研究を目指します。本科を経て受験をして進学する場合と、日本の学部を卒業して入学する場合とがあります。いずれにせよ高度な中国語能力を必要とするため、実際にはHSK高等(9級~)レベルの中国語は必要と考えておいてください。

 

滞在先の身分 博士研究生
卒業時に得られる学位 博士号
応募資格 HSK7級以上。40歳以下。大学での成績や受験科目に関しては希望大学へ問い合わせる必要がある。
留学期間 3年程度(ただし中国語レベルや専門能力による)。
内 容 日本でいう「大学院博士課程」にあたる博士では、博士号取得を目指し専門的課題の研究・論文作成をおこないます。担当教官と学生らによるゼミ形式の授業のなかでそれぞれの研究について報告などをします。したがって高度な中国語能力を必要とし、実際にはHSK高等(9級~)レベルの中国語は必要と考えておいてください。

学位はいらない方

滞在先の身分 普通進修生/ふつうしんしゅうせい
応募資格 HSK6級以上。35歳以下。
留学期間 1年~2年。
内 容 日本でいう「聴講生」にあたる。この身分で留学する場合、中国政府等による奨学金試験に申込む場合が一般的。中国では漢語進修生のコースで中国語を学ぶことも可能。ただし漢語進修分の費用は追加負担することになる。ちなみに日本での奨学金試験の中国語は比較的簡単で自己紹介程度の会話能力があれば合格可能。

 

滞在先の身分 高級進修生/こうきゅうしんしゅうせい
応募資格 修士号取得者。45歳以下。
留学期間 1年(ただし2年まで延長可)。
内 容 日本でいう「大学院研究生」にあたる。この身分で留学する場合、中国政府等による奨学金試験に申込む場合が一般的。中国では漢語進修生のコースで中国語を学ぶことも可能。ただし漢語進修分の費用は追加負担することになる。ちなみに日本での奨学金試験の中国語は比較的簡単で自己紹介程度の会話能力があれば合格可能。
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